【簡易プロフィール】
・1981年よりIT開発に従事。ソフトウェア工学に関心を持ち、80年代後半には工事積算システム向けに業務用言語、知識ベース、推論エンジンを自作。
・1990年代以降は、金融分野のデジタル化に伴う事業企画や、UNIX・Windows環境での開発フレームワーク構築に携わる。
・2000年代以降は、証券事業サービスの責任者として、大規模システムの構築・再構築、業務・開発フレームワークの整備、APIサービス化の推進など、自身のITアイデアを事業として具現化する取り組みを主導。
【経歴(1981年〜現在までの流れ)】
- 1981年 日本電子計算株式会社(現NTTデータグループ)名古屋支店に入社
- 1981年 コンパイル技法、OSの仕組みを学習し、プログラム開発に携わりながら自作の簡易言語など開発用ツールの作成を行う。
- 1983年 システム設計担当となり、構造化分析手法を学習し、実務適用を試行錯誤しつつ習得と課題を理解する。
- 1986年 AI言語、Prolog,Lispの学習から、工事積算システム用の業務言語、知識ベースの構築、推論エンジンを独自に発案し構築。
- 1989年 UNIXに出会い身近にコンピュータを利用することへの可能性の拡大にのめり込み事業立ち上げに参加。
- 1991年転勤にて東京勤務、UNIXビジネスとして与信審査システムの企画・開発に参加。ハードウェア依存を吸収する独自の開発フレームワークを構築。
- 1993年 初のデジタルサービスとしてディーリングシステム企画・開発に参加。東証相場情報を受け取れるファームウェーアを開発。
- 1995年~ 本部部門に異動し、全社の技術支援に従事。開発標準化や技術人材育成の全社フレームを構築・その他研究開発部門を指揮し、CASEツールの導入から、データ中心アプローチや開発手法・MDAの研究を始める。その際、カナダレーベル大のpascott教授に教えを受ける。
- 1997年~ 技術指導として、各部門の重要案件に対応。特に某金融機関のシステムでは客先への指導を含め問題化するプロジェクトを成功に導く。
- 1998年~ 研究開発として、設計モデルからノンプログラムオブジェクトを開発する研究に着手。実務適用まで進め従来の6分の1で開発できる成果を得るが、一方で設計の完璧さが求められる課題に突き当たる。
- 2001年~ 証券事業の総合システム再構築の立ち上げに参加。ノンプログラムオブジェクトの実績をもとに、UIは自動化、ビジネスロジックはコーディングの開発フレームワークを開発し適用。開発を軌道に乗せる。
- 2003年 証券事業の総合システムが問題プロジェクト化し、異動し対応にあたり、2003年9月から順次リリースに導く。
- 2005年 ネット用の開発フレームワークを開発し、2007年に日本で初めてAPI連携による銀行と証券を相互連携する仕組みを構築。
- 2008年 開発したフレームワークでネットシステムを全面再構築し、ビジネスコンポーネントを完全独立化させる。
- 2009年~13年 証券より本部に戻り、全社的な問題プロジェクト対応を行う。この際、BPRとしての仮設検証型アプローチの手法を適用し、BPRを可能とする上流工程プロセスを設定。複数のプロジェクトの開発に導く。
- 2014年 証券事業担当役員として就任。2015年 ネットシステムをレスポンシブ対応から、周辺システム拡大で事業展開。
- 2016年 証券総合システムを刷新しOPEN化、新ブランドを構築するとと共に、APIを拡張し汎用的にビジネスロジックをAPIで利用できるように拡張。
- 2018年 刷新した証券総合システムが全面稼働し、新規事業参入業者をターゲットとしたマーケットを切り開き事業拡大に導く。
- 2022年 導入していたETLツールのEOLに伴い、フロントエンドではReactの全面採用、バックエンドでは独自のETLエンジンを作成しサービスを開始。
- 2024年 担当役員退任。事業企画支援、技術支援を担当。
- 2026年 日本電子計算退任。ForgeOneを起業。
【研究への思い・価値観】
入社以来、一貫してコンピュータ活用の仕組みを構築することで、各種のビジネス課題に対応してきており、科学的なアプローチにより多くの課題を克服してきた。ただ、世の中で流行っているものに踊らさせ利用するのではなく、その背景となる技術よりアプローチすることで、自身の課題に即した仕組みを作ることができると信じている。また、それが創造的な解決を導くと確信している。
【ForgeOne合同会社について(会社概要)】 https://forgeoen-home.com を参照ください。